感想/COMITIA124/ビターサンシャイン(scmr_すけめろ)/ザトマンガフレンズ・サンシャインフレンズ
#コミティア124 #COMITIA124
— すけめろ (@bs_scmr) 2018年4月28日
お品書き作りました、しかも当日は仕事休んでも良いとのことです(歓喜) pic.twitter.com/trNgZTPZ8X
ザトマンガフレンズ
サンシャインフレンズ
の二冊まとめて、ひとつのエントリで感想。
ザトマンガフレンズ
登場人物紹介で割と全部持って行かれたというか、本全体に対して言えるんですが、こう、遠慮なくついて行けない人を振り落とす感じのネタの選び方が大好きで、所々笑いながら読んでました。
一切の色気も何もない射精管理の2ページ分が大好き。
サンシャインフレンズ
ある種の疾走感がそのままの二冊目。ネタの黒さが個人的に大好きなラインで、なんか黒すぎず浅すぎず、笑い飛ばすのにちょうど良いお題が選ばれているのでとても好き。
大笑いしたのは 古今東西! いぇい!
って、 起・承
と受けた流れを吹っ飛ばす転になっているところて、本当に良かった。こういう感じにボケる感覚を大事にしていきたい。
まとめて
あんまり4コマとか、偉そうに語れるくらいに本気で読んでいる人間ではないので、そんな説得力のある気の利いたことは言えないのですが、キャラに対するある種の記号化がとてもうまく働いているのではないかと思います*1。
メイドちゃんは見てるとだんだんかわいく見えてくるし、モブ(社員?)は、そう言う汎用キャラなんだって理解をした上で消化をするし、そう言う、漫画としての適切な描き方ができているので、面白く読めたのではないかと思います。
*1:多分、この4コマがどういう系譜で影響を受けたのか、みたいな物も、詳しい人なら語れるのでしょうけど、僕はその系の知識を持たないので……
感想/音楽/Symphony No.0
色々あって、音盤を頂いたので、書けるところの感想を書く。
Symphony No.0
自分の興味などとは全く接点がない世界なので、この分野に関して素人なのですが、てきとーに思ったことについて書く。
楽曲についての感想なので ~みたい
と思う事はあるのですが、そもそもそれを言い始めると その系譜の始祖は~
みたいな話になると思うし、しかも特に詳しくないので、そう言う具体的な感想は書かない。
Symphony No.0は音楽と絵本をミックスさせて表現するアーティストチームです。
Symphony No.0がリリースするCDのブックレット(歌詞カード)には絵本が掲載されています。
CDの楽曲は絵本の物語の主題歌として作っています。
何についての楽曲なのかというのがこれで明確になるので、聞くのにとても具体的なイメージを持てて良かった。
SAMURAI CAT(1st Single)
SAMURAI CAT(Track 1)
上のティザームービーで流れている曲。ブックレットの絵本と合わせて、もう完全にこの一曲で持って行かれた感じ。
ちょうど、動画で流れているパートは歌詞を変えて3回繰り返されるのですが、絵本のストーリーラインに合わせて真っ正面からその内容を歌っているのが聞いててとても気持ちいい。
絵本のフォーマットで語られる話の流れは、つまりそれはとても抽象的な(或いは単純な)モデルであるので、それは見る人次第で、様々な解釈が可能であったり、もしくは身近な何かを想起させてみたりと、その内容を自分の受け止めたい形に合わせて柔らかく頭に入れることができて SAMURAI CAT の絵本の流れがとても自分にとって爽快であった。
斜めから見れば、侍も猫もありふれた題材ではあるのだけど(その上 SAMURAI CAT で検索すると別の物からわんさか出てくるのだけど)、問題なくこの楽曲作品固有のキャラクターとして認識することができた。
いつかお前に会えたら(2nd Single)
と言うわけで、私にとってはあまりにも 1st の SAMURAI CAT の印象が強すぎて、こっちがすっ飛んでしまった……。
絵本で描かれる内容がしっかりしてきた一方で、内容が自分の当たり判定と異なる形だった感じ(あるいは、友情を感じるには感性がかなり年老いているのかも知れないとか思ったりした)。
サクラ(3rd Single)
ブックレットの絵本だけと話の筋は結構少女漫画なのではと言う脳内突っ込みをしながら眺めていた*1。
ただ、シンプルに、他者に向けた気持ちであるとか、見えないそれについての不安になる気持ちというのは、色々横に連想しやすいのでよかった。
サクラ(Track 2)
上のティザームービーの 0:30 あたりから流れている曲。
何というか、もう完全に個人の好みレベルの話として、このスピードとこのボーカルの音域で、そしてこの歌詞の視点の楽曲が好きです、と言うのを色々と痛感した*2。
絵本と合わせて聞くと、その微妙な状態をどうしようか、でもなんかこのままでもいいのか、それとも時間が解決するのかな、みたいな、非常に模範的な綺麗なところの男女話*3なので、本当に全く、私がそういうの好きですと言う感想。
その他
SAMURAI CAT もサクラも、分かりやすいというかとてもストレートな場所に Mark tree*4 が差し込まれているので、私はそういうのも好きなのかも知れない。
*1:そして、思いっきり分かりやすく超直球でそこにいてお話を進めているSAMURAI CATに笑ったりした
*2:自分の過去の好みなどと照合して
*3:もしくはギャルゲ
*4:https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_tree https://www.youtube.com/watch?v=4K2xeVAq45M
感想/COMITIA123/ひまわりの種(ひでを)/ひでをの保育園記総集編1-6
いつものポップも描き上がりました〜!
— ひでを ひまわりの種 (@hidewo_himawari) 2018年2月10日
現役男性保育士が描く実録保育園マンガ。明日のコミティアの新刊コピー誌。冬コミでの新刊総集編6とかありますよ。 pic.twitter.com/in3cupPYN7
一気に入手(総集編だけ)。
なんというか 同人誌だからできる範囲の切り込み方だなぁ というのが第一印象。もしもこれが普通に書籍化されることがあれば、もうちょっとマイルドになるだろうなぁ、みたいな、そんな*1。
なので、色々ぶっちゃけてある感じのネタがとても新鮮に感じた。
男性保育士というと、なんか色々政治的なネタ*2が、インターネットの世界では真っ先にやってくるのですが、そこら辺とは全く関係のない世界なのでとても気楽に読めた。
感想/COMITIA123/ちゃむ屋(きくまき)/むすかわおくらだし!
娘が可愛すぎるんじゃ~! (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: きくまき
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
どっちもその場で入手できたので楽だった。
これを眺めて妻が「あ、ノロウイルスの人?」と知ってたくらいには有名なやつ。
何も深く考えずにポジティブに光属性な読み方をする分には、とても楽しいものだと思います。
Amazonで見かけたこのあたりの意見が、最も無難な感想かも知れない。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R24B4HK493D5BO/?ie=UTF8&ASIN=4040696565
感想/COMITIA123/シルバーチョップ(堀口レオ)/堀口さんちのレオムスコ 同人誌版再録集
明日のコミティア A05b でお待ちしてますが頒布物は既刊の育児本総集編のみとなっております・・・
— 堀口レオ@2/25スクエニオンリーぞ56b (@silverchop) 2018年2月10日
新刊だせなくてごめんなさい~!
よかったら顔だけでも覚えて帰ってください。 pic.twitter.com/uhSAqpOGTG
(↓ついでにこっちも後日Amazonで買った)
- 作者: 堀口レオ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一言で言うと、読んで色々と安心した*1
とはいえ、読みながら連想するのは自分の家の方ではなく、伝聞で聞いた友人の息子さんの方で、何というかマイペースなのはきっとどこのご家庭のお子様も一緒なのかなとか思った次第。
感想とはちょっと逸れますが
HIKAKINさんて初見の印象と露出の多さで大人には煙たがられてるイメージだけど、少し腰を据えて見てみると子供向けのエンタメってのを本当に真剣に考えて動画作ってて尊敬できる。
— 堀口レオ@2/25スクエニオンリーぞ56b (@silverchop) 2018年2月11日
馬鹿騒ぎしたり口が悪いのが多い中、子供にも安心して見せられる流石のトップYouTuberだと思います。
子供を通して YouTube を見て、自分も似たような印象に落ちたので、なんというか、やっぱり共通の体験として得るような要素はどこかに絶対あるんだなぁ、と感じた。
作中で ファミコンとかすっ飛ばしていきなり子供に DS を与えてしまった
的な話があるのですが、右も左も分からない子供にファミコンを与えても、秒で飽きると思いました。(子供に Wii U とファミコンリミックスを与えたところ、気がついたらマリオメーカーとかスプラトゥーンとかに勝手に切り替えて遊んばれていた光景を見ての感想)
子供に、何を与えるのか、何を教えるのか、何を教えないのか、遠ざけるのか、みたいな、情報やコンテンツのコントロールというのはどうしても親の側の課題としてはつきまとってくるし、適切な情報リテラシー(どころか日本語も)未熟な子供に対して、インターネット産のものを無制限に与えるのも怖いし*2、かといってひとつひとつ精査するのも面倒だし*3……みたいな。
なんかだんだん感想から離れて普通のブログっぽくなっていくのですが
このあたりの話題ともリンクしてて、おそらく昔以上に様々な選択肢は増え、理解してくれる人も増え、そして探せば仲間も見つかる*4時代なのでしょうけど、だからといって単純に苦労が減ったかというと、別の所で神経を使う必要が出てきてて、トータルで見ればいつの時代も育成というのは100点を目指すものではないのでは、みたいな。
大人から見ると、様々な判断基準について模範解答を持っている状態なので、迷うことは少ない(最初に選択肢をばっさきり枝刈りできる)のですが、子供はその基準すらないので、それについてどのようなものを与えていけばいいのか、どこまで子供を信頼すればいいのか、いつから子供は人間になるのか……みたいなのを連想して考えたりしました……何でこんな壮大な範囲のものに言及してるんだ……。
話を戻して、育児系の話について好きな人であれば、そしてこの系の即売会に参加することに違和感のない人であれば楽しめる作品だと思います。
感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/きみと 檸檬の坂道を
短編が3作品。
ざっくりと全体的な感想
どういう執着を持てば、こんなに眼鏡の女子中学生*1のバリエーションを豊富に書けるんだろうか(超ストレートな感想)
全体を通して、可愛く描かれているキャラふたり(とその常に対比される性格)と、ある意味幻想めいて描かれる自然の光景がとても印象的でした。言い換えると舞台とキャラのプロフィールとカップリングの属性で縛りプレイをしているにもかかわらず、3つもお話が出てくるのすごい。
以下、お話ごとに。
きさらぎ きらきら
ちょうど本日読んでいたので、時期的にわりととタイムリーでした*2。短いストーリーの中で、(もしかすると1年も前から)計算されたバス停での会遇が、綺麗な夕日の中にある湖畔と一緒に、可愛らしく美しく描かれていると思いました。あざやか。
夏の終わりと はじまりと
しれっと書き手の趣味(フェチ)を差し込んできやがった……!
導入からしていきなり刺激的な光景から始まるのですが つまり スク水で田舎を歩いている女子中学生 とか 自分の水着を相手に着てもらうシチュエーション とか、そういうことなんですよね*3!! という、分かりやすい属性というかシチュエーションに、色々と読みながら持って行かれました*4。
その、作中のふたり*5が相手を想って、そして自分も幸せになるために、色々とこっそりあれこれ可愛い企みをしていました、という微笑ましい構図も魅力的ではあるのですが、挿絵*6にも煽られて脳内に色々をビジュアライズされたその光景に全部持って行かれた感じでした。
きみと 檸檬の坂道を
さみしい雰囲気の導入に始まって、嬉しいびっくりと悲しいびっくりを経た後に、最後はつまり高校生になったら同棲して結婚しようねって話なのですが*7、主人公*8の口調を含めたキャラ・性格が一番可愛く感じて心に刺さりました。冷静な世界から見ると、完全にフィクションのキャラのしゃべり口調なのですが、それが良い方向に突き抜けていて、とても良かったです。
そしてそれとは別に ここでも忘れた頃にスク水をぶっこんできやがった……! と、エピソードの中に綺麗に入り込んでくるスク水の着こなしシチュに、ある種の執念を感じました*9。
連続して読んでいるからなのか、 百合
という属性について、なんか当たり前のものとして受け止めてしまっているので、そこについて言及できていないのは、なんか読み方として乱暴だったかも知れません。
感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/春日横町ラプソディ
全3話。同じ場所、キャラを舞台にして、お話を徐々に重ねるように書いていくって、設定から構築してく大変な作業だと思います*1。
最初に
登場人物と舞台の紹介が1ページの図にまとまっていたので、まずそこから先に確認して読んでいました。そして3話までの各お話の表紙に、おそらくメインとなる登場人物が描かれているので、先に、どの順番でどの子が出てくるのかなーって軽く準備。
この作業もちょっと楽しかったです。
第1話 ほどける夕暮れ
tea-brewing*2は隠喩*3か!!! とか勝手に盛り上がって読んでいた*4。あと、これも完全にフィクションめいたキャラの描画ではあるのですが、感情表現が極小の身体がおっきめな女の子*5は可愛いですね!*6
ビジュアルとしては、お風呂上がりの光景あたりが一番分かりやすくえろいとは思うのですが、それよりもなによりも(第1話と、後に第3話でに控えている)お互い、初めてそれを相手に施すこと、というシチュエーションの潜在的ないやらしさ*7のインパクトがとても強かったです。
直接的じゃないことによって生まれる間接的な官能というか、そういうの。
第2話 どぎまぎチャーハン
黒幕*8は桃子か!! とか勝手に盛り上がって読んでいた。
それとは別に、話の筋……というか、ふたり*9が相互に補完し合ってるように描かれているエピソード*10が、とても自然に描かれていてすごく気持ちよかったです。何というか、その光景だけで「完全に君たち夫婦だね!!」とか思えてくるので、眺めていてとても幸せになれる。
全3話の中で、一番好きなところを挙げるなら、間違いなくこの部分。
第3話 はじめてのこのよるに
第1話の続き。あっちが前編ならこちらは後編。その上で、登場人物が全員そろって綺麗に締めているので、見事なトリのエピソードであったと思います。
交互に移り変わる2チームの動きに、片方*11を眺めてはにやにやしながら、もう片方*12を眺めては 「ちょっと君たちもうちょっと二人っきりにさせてあげたらどうかね!」 とか内心突っ込みまくって読んでいました*13。
1話の続きでもあり、2話の続きでもある構成なので、完全に油断できる*14流れで安心して読み切れたのがとても良かったです。
あとがきのおまけ的なアレ
まんべんなく5人全員が8コマに登場してキャラ立ちしてる(しかも面白かった)のが芸術的。こう、一通り食べ終わったあとのデザートとして最高すぎる……。
*1:楽しいと思うし、それに憧れも感じるのですが、結局夢見るだけで終わってる人間の感想でもあります
*2:なんか適当な熟語がなかったので雑に英単語を引っ張ってきた
*3:メタファー
*4:大分頭が沸いていたと思います
*5:薫
*6:たぶん、古くはあずまんが大王の榊さんあたりから、色々と魅了されてしまっているのだと思う
*7:メタファー(しつこい)
*8:別に事件が起こるわけではない
*9:桐香とみなみ
*10:販促の一幕
*11:初穂&薫
*12:残りの3人
*13:いや、その、全体を包み込んであふれ出るような幸せ感の帰結するところだとは思うのですが
*14:不意に緊張だとかストレスの掛からない