感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/ふら2 ─ちえみと晶の平面の事情─
R-18
発行日が2012/11/18なので、初出は絶対にCOMITIA123ではない*1のですが、巡り会ったイベント基準と言うことで。
ざっくりと感想
冒頭2ページ読んで あ、これ、かなりヤバいやつだ と思った。当然、良い意味で。時間が終わりプールから上がっていくスク水女子生徒の描写に、かなりの深さを感じた。陶酔してるような悪い濃密さを感じさせない描写で、でもフェチめいたこだわりはうるさくならない最大音量で訴えかけてくる感じ。読んで目の醒める思いでした*2。
全体的に思ったこととか
構成要素の大部分がR-18な性的描写なのに、話の流れとして、かなり模範的に正しく、女の子ふたりの動き*3と、魅せるポイント*4で構成されていて、どのような視点*5でも眺められる作りになっているのは、本当にさすがだと思いました。男性向け*6小説、ロリ、百合、とタグをつければ、それを求めてくる人には間違いなく刺さる。
ふたりが伏せて*7向かい合ってる構図は、挿絵*8と合わせて、その破壊力はかなり強く、例えば子猫を連想させるようなその可愛らしさは、そこでもうある種のクライマックスに至ってるなぁと感じました。
細かい話
完全に個人的なこだわりというか、やらしい観点から思ったところなのですが、絶頂に向かってひらがな率*9が高くなってくあたりの、ことば・文字の使われ方が、とても綺麗だと思いました*10。
とかなんとか。直感的に分かりやすい魅力的な描写、シチュエーションの印象が強すぎて、根底のストーリーラインについてすっ飛ばしてしまってる感想になってしまってるのが、我ながらひどい感想だなぁ、とか思いました。えろいところばっかり集中して読み過ぎた!
*1:というか遙か昔な
*2:色々あって、飲酒したあとに読んでいたので……
*3:導入→一緒に下校→一緒に遊ぶお約束→ふたりでいちゃいちゃ
*4:ちゅっちゅ→ひとりえっち→おふろでいちゃいちゃ→ベッドでいちゃいちゃ
*5:つまり、抜こうと思って眺めても、やりとりを眺めようと思っても
*6:女性、というか、男性向けに不慣れな人が見る場合、男性向けの作法というか文脈に慣れてないと、あまりにも露骨すぎて読みづらいところはありそうと思いました……男性成人向け創作なので、当然のことですが!
*7:というか四つん這いになって
*8:本文中頭から4枚目
*9:漢字の開かれ具合
*10:話の展開上、どうしても崩れやすくなってしまうところだと思うので……