感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/春日横町ラプソディ

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 全3話。同じ場所、キャラを舞台にして、お話を徐々に重ねるように書いていくって、設定から構築してく大変な作業だと思います*1

最初に

 登場人物と舞台の紹介が1ページの図にまとまっていたので、まずそこから先に確認して読んでいました。そして3話までの各お話の表紙に、おそらくメインとなる登場人物が描かれているので、先に、どの順番でどの子が出てくるのかなーって軽く準備。

 この作業もちょっと楽しかったです。

第1話 ほどける夕暮れ

 tea-brewing*2は隠喩*3か!!! とか勝手に盛り上がって読んでいた*4。あと、これも完全にフィクションめいたキャラの描画ではあるのですが、感情表現が極小の身体がおっきめな女の子*5は可愛いですね!*6

 ビジュアルとしては、お風呂上がりの光景あたりが一番分かりやすくえろいとは思うのですが、それよりもなによりも(第1話と、後に第3話でに控えている)お互い、初めてそれを相手に施すこと、というシチュエーションの潜在的ないやらしさ*7インパクトがとても強かったです。

 直接的じゃないことによって生まれる間接的な官能というか、そういうの。

第2話 どぎまぎチャーハン

 黒幕*8は桃子か!! とか勝手に盛り上がって読んでいた。

 それとは別に、話の筋……というか、ふたり*9が相互に補完し合ってるように描かれているエピソード*10が、とても自然に描かれていてすごく気持ちよかったです。何というか、その光景だけで「完全に君たち夫婦だね!!」とか思えてくるので、眺めていてとても幸せになれる。

 全3話の中で、一番好きなところを挙げるなら、間違いなくこの部分。

第3話 はじめてのこのよるに

 第1話の続き。あっちが前編ならこちらは後編。その上で、登場人物が全員そろって綺麗に締めているので、見事なトリのエピソードであったと思います。

 交互に移り変わる2チームの動きに、片方*11を眺めてはにやにやしながら、もう片方*12を眺めては 「ちょっと君たちもうちょっと二人っきりにさせてあげたらどうかね!」 とか内心突っ込みまくって読んでいました*13

 1話の続きでもあり、2話の続きでもある構成なので、完全に油断できる*14流れで安心して読み切れたのがとても良かったです。

あとがきのおまけ的なアレ

 まんべんなく5人全員が8コマに登場してキャラ立ちしてる(しかも面白かった)のが芸術的。こう、一通り食べ終わったあとのデザートとして最高すぎる……。

 

*1:楽しいと思うし、それに憧れも感じるのですが、結局夢見るだけで終わってる人間の感想でもあります

*2:なんか適当な熟語がなかったので雑に英単語を引っ張ってきた

*3:メタファー

*4:大分頭が沸いていたと思います

*5:

*6:たぶん、古くはあずまんが大王の榊さんあたりから、色々と魅了されてしまっているのだと思う

*7:メタファー(しつこい)

*8:別に事件が起こるわけではない

*9:桐香とみなみ

*10:販促の一幕

*11:初穂&薫

*12:残りの3人

*13:いや、その、全体を包み込んであふれ出るような幸せ感の帰結するところだとは思うのですが

*14:不意に緊張だとかストレスの掛からない