感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/きつねのよめいり
ざっくりと感想
ファンタジーというわけじゃなかったと思ったら実はファンタジーだった!!! という……見事に気持ちよくだまされました。
『」
って選んだカギ括弧の使い方のセンスが好きです*1。
別に R-18 とかそう言うものではないのですが、今回 COMITIA 123 で頒布して頂いた作品の中で(R-18のものを除いて)もっとも直接官能的というか、大胆ないちゃいちゃだと感じたというか……穏やかなものが多い中で色々油断していたので、そこもまた不意打ちのようにどきっとしました。
雑に言うと これ、このあと滅茶苦茶セックスするやつだ……! という読後感でした(最低の感想)
なんというか、相手のことが好きであると自覚すると同時に、プリミティヴな身体的欲求*2に対して、それをどれくらいの濃さでお話に流すか、というところがあると思うのですが、全年齢向けの中ではこれが一番濃いように感じました。ふわふわした感じなのかな、と思ったら、双方とも結構攻めてってる感じ。
メタ的な読み方として、その表現を成人向けでやるのか、それとも全年齢向けでやるのか、みたいなのを意識したりするのですが、全年齢向けで踏み込んで行ってるのは、それはそれでとても刺激的ですね……。
偏見として、(特に全年齢に出てくる)ナチュラルボーンスキンシッパー*3なキャラって、最終的にはそんな奥まで踏み込まない(踏み込もうとした瞬間に、逆に恥ずかしくなって拒絶してくる)ようなキャラを勝手に想定しちゃう*4ので、それについても意外性を感じました。
積極的なのも、眺めてて好きなのですが!
感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/ごご の らくえん ─或いは、由ヶ先中学校生徒会余話─
ざっくりと感想
単純に属性でまとめれば、 百合
だとか 中学生(女子)
だとか、 芯の強いおっとりさん×張り詰めてこっそり内面が繊細なツンデレ
だとか、そう言うものの見方になるのですが、作品が示しているものとしては、プロローグの根源的な場所からの問いかけ、漠然としたテーマが、話の終わりに向かって少しずつ滲み出てくるような「そもそも人を好きになることって……?」という透明な掴みづらいお題に対するひとつの形、答えなのだな、と思いました*1。
想いの正体やその捉え方、みたいなレイヤーまで落ちて色々考えていくと、作品について単純な属性で語るのが逆にもったいなくなってくる感覚を持ちました。
(本業というか、その創作の道の人に対して当たり前すぎる感想*2で大変恐縮なのですが)プロローグが終わったあとの、本編が開幕してから始まる情景描写から話の掴みまで、非常にテンポ良く楽しく、そこから一気に惹き込まれて読みました。
完全に読み手側の勝手な妄想なのですが、プロローグで指し示される 彼女 、 少女 というのが、作中のメインのふたり*3のどちらでもあるような流れがその後ろにあったら良いなと思いました……つまり、この話の構成としては片側にフォーカスが当たっている*4のですが、次は逆サイド*5からの視点に寄っていって、そちらの内面から再度プロローグの問いが重なってくるような……逆から見た世界も見ることができたら楽しそうだな、みたいな期待というか、広がり、余白を感じました。
後書きで言及されているとおり、筋としては山や落ちが存在しない、なだらかな進行ではありましたが、すべてを通して浮き出てくる雰囲気はしっかりと柔らかくあたたかいものであったと思います。
感想/COMITIA123/懐中天幕(つむぎゆう)/ふら2 ─ちえみと晶の平面の事情─
R-18
発行日が2012/11/18なので、初出は絶対にCOMITIA123ではない*1のですが、巡り会ったイベント基準と言うことで。
ざっくりと感想
冒頭2ページ読んで あ、これ、かなりヤバいやつだ と思った。当然、良い意味で。時間が終わりプールから上がっていくスク水女子生徒の描写に、かなりの深さを感じた。陶酔してるような悪い濃密さを感じさせない描写で、でもフェチめいたこだわりはうるさくならない最大音量で訴えかけてくる感じ。読んで目の醒める思いでした*2。
全体的に思ったこととか
構成要素の大部分がR-18な性的描写なのに、話の流れとして、かなり模範的に正しく、女の子ふたりの動き*3と、魅せるポイント*4で構成されていて、どのような視点*5でも眺められる作りになっているのは、本当にさすがだと思いました。男性向け*6小説、ロリ、百合、とタグをつければ、それを求めてくる人には間違いなく刺さる。
ふたりが伏せて*7向かい合ってる構図は、挿絵*8と合わせて、その破壊力はかなり強く、例えば子猫を連想させるようなその可愛らしさは、そこでもうある種のクライマックスに至ってるなぁと感じました。
細かい話
完全に個人的なこだわりというか、やらしい観点から思ったところなのですが、絶頂に向かってひらがな率*9が高くなってくあたりの、ことば・文字の使われ方が、とても綺麗だと思いました*10。
とかなんとか。直感的に分かりやすい魅力的な描写、シチュエーションの印象が強すぎて、根底のストーリーラインについてすっ飛ばしてしまってる感想になってしまってるのが、我ながらひどい感想だなぁ、とか思いました。えろいところばっかり集中して読み過ぎた!
*1:というか遙か昔な
*2:色々あって、飲酒したあとに読んでいたので……
*3:導入→一緒に下校→一緒に遊ぶお約束→ふたりでいちゃいちゃ
*4:ちゅっちゅ→ひとりえっち→おふろでいちゃいちゃ→ベッドでいちゃいちゃ
*5:つまり、抜こうと思って眺めても、やりとりを眺めようと思っても
*6:女性、というか、男性向けに不慣れな人が見る場合、男性向けの作法というか文脈に慣れてないと、あまりにも露骨すぎて読みづらいところはありそうと思いました……男性成人向け創作なので、当然のことですが!
*7:というか四つん這いになって
*8:本文中頭から4枚目
*9:漢字の開かれ具合
*10:話の展開上、どうしても崩れやすくなってしまうところだと思うので……
感想/COMITIA123/餅屋。(餡子)/La Nostra Storia(+appassionato)
R-18
多分こちらの物理書籍版。差分は確認してない*1。
一言で感想
やっぱり執事が最強のポジションですね!!!
いや、ほら、やっぱ執事って、無理なく全体に関われることのできる立ち位置なので、どうやってもここぞという所で格好良くなっちゃうと思うんですよ。だってそこでいる意味のない執事だったら最初から存在しなくて良いわけで……!
メインディッシュとしてのふたりに対して、どちらに対してもここぞと言うときに鍵の立場になれるキャラが強く印象に残った。言い換えると、それだけメインのふたりが格好良くもあり強くもあり、弱くもあり可愛くもあるわけで、それを想定して期待して読んでいる所もあるので、終始一貫性を持ってそこに立っているキャラ(執事)は強まっちゃうと思うわけです*2。
なんやかんや感想
見事にプロローグの流れを不穏な何かと勘違いしてたまま読み進めてしまっていたので、エピローグの直球展開にすごくほっとした。作中で若干不穏な流れ*3があったので、いつどんな困難が降りかかってくるのかーと過剰に身構えすぎました。
お話の流れとしては、もう、先述したように、アラフィフのおじさまの格好良い所があれば情けない所もあるし「その攻め方は嫌らしすぎるのではないか!」と「年齢の割*4にいちゃいちゃしすぎかー!」とか、なんか無駄に恥ずかしくなりながら読んだりしてた*5。
男性向けだとか女性向けだとかカテゴリがあるわけではなく、単に傾向でしかないとは思うのですが、ヒロイン*6の乙女っぷりが新鮮*7でした。何というか、弱さの描かれ方が、儚げな方向に行ってるキャラを見るのが久しぶりだったというか……。これもうまく言語化できないのですが、守ってあげたくなる見せ方として、良い意味でも悪い意味でも重さを感じたのかな、と。
あるいはストーリーの山の組み立て方みたいな話で メインヒロインがひどい目に遭う
という構成要素*8は、男性向け創作ではなかなか入り込まない*9ので、その部分に、いつも見てるお話とは違う、(その過去を持ち続けるという)強さや、(一度はそれに苛まれる)弱さというのを感じたのかも知れません。
それにしても、最初っから最後まで、ひたすらにおじさまがヒロインのことを全方向くまなく愛してくれるという、(おそらく書き手の)好みっぽい所全開なのが読んで伝わったというか、思い切り正しく日の当たるポジションでの(いわゆる)NLの世界だよなぁと再認識しました*10。
模範的に細かいことを突っ込み始めると、絶対に色々と やりすぎ/飛ばしすぎ/いきなりすぎなのでは? という場所は色々あると思いますが、それを押し流すだけの(商業ではなく、同人だからできる、尖って大胆な)勢いを気持ちよく感じました。
お話終盤の、結婚に向けてのシーケンスであるとか、エピソードあれこれについても、なんとゆーか乙女的執念というか、作中のキャラにさせてみたい展開、みたいなものであるのかなと、勢いやディテールについて、こちらもとても熱量が良かったと思います。
appassionato
男子中学生的には appassionato じゃなくて presto とか、風情のないことを言ってゲラゲラ笑う所だと思いました(最低の感想)*11。
……じゃなくて、ええと、さらに身も蓋もない第一印象としては ここまではじけると、わりと男性向けも女性向けも互換性あるよね みたいな*12。
いわゆるまさに*13愛で一杯な薄い本なので、読んでて楽しいというか……ある意味、最も*14無防備な瞬間が強く描かれているので、知ったキャラの、普段ではなかなか見られない隙めいたところ*15を眺める、というのは、それだけで楽しい、特権的なことだと思います。そんなおまけ本。
それにしても、やっぱ普段優しく描かれるおじさまに限って、色々解き放つと、攻め方が微妙にやらしくなるよーな印象がある。真綿で首を絞めるような焦らし感というか、最終的にSかMかで言ったら絶対Sだろ、みたいな。
以上、色々と一気に読んだので、乱文的*16な感想でした。
*1:テキストが若干量と、あともしかしたら挿絵数枚かな……
*2:というのは、大分ひねくれた読み方かも知れませんが
*3:3章
*4:私が思い描く50前後の男性の印象
*5:一応、男性成人向けの文章創作の経験はあるのですが、それにしたってよそのおうちのことをじーっと眺めるのは恥ずかしいですね……
*7:個人の感想です
*8:余談ですが、最初にこの系のシーケンスに触れた作品はふしぎ遊戯でした……
*9:いわゆる陵辱系みたいのだったら逆にガンガン入るので、本当に両極端ですね……
*10:愛に正しいも正しくないも、本当は存在しないと思うんですが、自分の周りで見かけやすい愛の形は、どうも激しい形のものが多かったので……
*11:単に中学校時代にやってた部活動を思い出しただけとも言う
*12:ノクターンもムーンライトも、上澄みめいた部分は近い味になるのでは、みたいなそう言う感想
*13:書き手も、あるいは作中人物も
*14:身体的にも、精神的にも
*15:しかもそれが一次創作で
*16:ブログなので乱筆にはならない
感想/COMITIA123/餅屋。(餡子)/年の差恋愛短編集
ざっくりと全体的な感想
やっぱり短編はテンポよく読みやすい。どのお話も推したい所がはっきりと表現されていて良かったです。
以下、お話ごとの感想
新幹線のお姫様
完全に感情移入する読み手に依存している問題*1なのですが、 噛ませ犬 若い方の男性社員さん*2の気分で読んじゃってました。気になるミステリアスな相手のことを何も知らないまま、気がついたら自分の前を通り過ぎていった……みたいな。
色々と波乱に満ちた運命を背負ったメインヒロインと、その彼女と結ばれる主役……とただ眺めることしかできなかったモブキャラの気持ち……お姫様は遠くで眺めるもの、という意味に於いてはタイトル通り。
ヒカルと稲子
ねじれて絡まっているように見えた紐を両端から引っ張ってみたら、きれいにつながってました、みたいな感覚の正しい少女漫画。
道中は王道まっしぐら*3な展開で溜めた最後の台詞がとても好き。
期限付きの恋人
あとがきでも言及されていましたが、そして私は読みながらすごい勢いで冷静な自分が突っ込んでいたのですが
みたいな、ネタにマジレス的な事を考えてしまうのは、本当に夢のない大人だと思いました……。*6
さておき、(音楽の)表現者と、その表現のための恋愛というのはやっぱりやってみたいテーマだとも思うし、とりあえず恋人になってみた、という形から入って惹かれていく関係というのと綺麗に重なったお話だと思いました。
三丁目の斉藤さん
これも直球王道メジャーコード一直線進行みたいな*7要素が気持ちよく組み合わさっていて楽しかったです。
本作品の中で一番正しい「相思相愛になった相手がやんごとなき人だった」的ストーリーだと思います。*8
ここから始まるラブストーリー
先にこっち*9読んでおいて良かった……バックグラウンドが分からないと、なんか可愛い女の子の新生活開始なのかー、みたいな認識で終わる所だった……。
話の入り口なので、恋愛とかよりも、ひたすら主人公の女の子*10の可愛さが強く印象に残りました。生い立ち込みで描写されると、やっぱり読みながら感情が入っていく。
以上。さっくりと感想でした。
*1:人、それを感想文という
*2:横田さん
*3:心の動きとしてはかなり直球だと思います
*5:育成系という意味で
*6:だって、どんなファンタジーだってそれがポリティカルにコレクトネスなのかって厳密に問われたら、絶対どこか突っ張ってる所はあるわけで
*7:そりゃ、途中曇る所もあるけど、読み手としてメタ的に安心して読んじゃってるのでずーっと長調気分
*8:って言うか https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n0783do/ https://novel18.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7419do/ このあたりの流れにあるお話なのね……というのにあとから調べて辿り着いた
*9:貴方とコーヒー
*10:若葉さん
感想/COMITIA123/餅屋。(餡子)/小日向さんと秘密の山田部長
頒布物の内容は、(おそらく)なろうに挙がってる内容プラスいくつかのエクストラ。全く予備知識なしで読んだので、キャラのつながりが存在する広い世界であることは知らなかった前提での感想。
感想
後半の熱量がかなり高い。関係の変化に伴うある種のギャップ萌え、創作物経由での(異業種間)意思疎通、秘密の共有、結婚に至るに向かってのシーケンス、全員集合の大団円……と、非常に模範的で正しくパワフルなラブストーリーのシーケンスを、即売会にかぶせて書かれているのが面白かった。
読みながら置いてけぼりにされたよーな、流れの強引さを感じなくはなかったけど、そう言う主張の強さも含めて創作だよなーとか思ったりもするので、そういう所が尖ってるのもまた醍醐味のひとつだよなぁ、とか思ったり。
感想/COMITIA123/餅屋。(餡子)/年の差アンソロジー『たとえばこんな恋のはなし』
全体を通しての感想
別に男性向け or 女性向けという箱の中にあるものではないと思う*1のですが、読みながら「あー、この設定普通に色々味付け変えたら普通に男性向け的な見せ方十分できるなぁ、というか、このあたりって本当にどのようなガワを用意するかで全部決まっちゃうんだなぁ」とか感じてました。
あと、比較的短くまとめる必要がある関係上、どの作品も序盤の引きが効果的であったと思います。自動的に密度が濃くなるので、すっと設定が入り込んできて、続きが気になるのでどんどん読んでみようという気持ちになっていく。そのあたりの基本的な作法という力というか……しっかりとした能力を感じました。
以下、収録順番に作品ごとの感想。
コインランドリーから始まる恋もある
話の入りの流れがとても良かった。やっぱ引っ張ってくれるお姉さん役って偉大だなーとか思ったり*2。すべてを分かってくれた上でキューピッド役めいた立ち振る舞いをしてくれる存在ってすごいなーというか……これは、おじさまを愛でたいという立場よりも、応援したい立場で読んでるからかも知れない。
『触れられたくないこと』というキーワードの提示から消化までが早く、後半からラストの甘い成分の為の場所はしっかり確保されていて、このあたりに勝手に書き手の想いを見た。舞台とかシチュエーションがしっかり乙女してる。
貴方とコーヒー
(※なんかもっと他にも作中キャラが動いていた舞台があったようですが*3、そこまで追いかけきれなかったのでそのあたりはおいとく)
前半と後半の対比が鮮やかで、その前後どちらのパートについても、登場人物のやりとりが面白く、いわゆる一粒で二度おいしい状態になっているのが好き。ストーリー密度が短くて濃い。
コーヒー経由のメッセージングというか、こっそりと惚気を突っ込まれるシチュエーションって楽しいので色々考えてしまうと思う*4ので、そう言う遊びがオチの方に差し込まれてるのが良かった。
あなたに花束を
読んでる間、ずーっと
うわー、これメイドさんじゃん!!!
という邪念*5の支配下にあった。つまりメイドさん視点の創作ですよね……!
ええと、アンソロジーの中でこのふたり(おっさん×女の子)が一番可愛いなーと思いました。いや、旦那様×使用人シチュだからとかそういうのではなくて、それぞれの、自分の想いというか、距離感を壊さずにしなければと考えての所作であったり、あるいは、でももっと距離を縮めたいという感情の発露であったり、その流れやシチュエーションが一番私好みだったのだと思う。
でもやっぱり、読み手にとってのわかりやすさ*6補正というのはかなりあるのかもなぁ、とかも思いました。
あと、場面がほとんど屋敷の中だったというのも、想像力に優しかった*7。
雪山エデュケーション ~おじさんとケースオフィサーさん~
設定が完全に不意打ちでした。まさかミリタリーめいたバトルが入ってくるとは……。そのお陰でこれもすごく印象に残る残る。
また、途中からずーっと
合法ロリか!! 見た目が男の子っぽい奴か!!!!
という邪念*8が以下略
数カ所、ストーリーにおいて命のやりとりが差し込まれているはずなのですが、さっくりと書かれているのでそんなに重くなかったのが個人的に助かった。
恋の話としては、微妙に入り口過ぎるというか、前説過ぎる場所である感じがして、オチ(裏の目的)の種明かしを経た後、もっとどうなっていくのかなーというのがとても気になる強力な余韻になった。
そうか、この場合、おじさんのほうじゃなくて女の子の方にギャップ萌えみたいなのを感じてしまったからか……!
奇跡は神様の言うとおり
真夏の持つ糞暑い透明感と、回想における、漠然としたやりとりからしみ出してくる雰囲気がとても良かった。うまく言語化できないんですが、回想、真夏、(少年少女の)居場所探し、(何かを背負った大人の)居場所探し、みたいなシチュエーション、から、色々な連想というか、妄想をかき立てる。
全作品の中で、この設定が一番、現実的というか、体験からの連想が一番しやすいはずなのに、読後の浮遊感というか、ファンタジーめいた後味はこれが一番強い。
舞台が身近に感じられる分、所々にある余白の埋め方、そこから想起されるものは読み手の数だけ、色々なバリエーションへと広がりそう。
イラスト挿絵とか色々と雑多なアレの感想
- 選んだポストカードは
奇跡は神様の言うとおり
のでした。 - イラストで見る一番好きなカップル絵は
雪山(略)
- 読後感で考えた一番好きなカップルは
奇跡は神様の言うとおり
- 完全に女の子の若さにやられている気がした*9。
以上、普段慣れないジャンルに飛び込んだ感想でした。